
ちーちゃんのお絵描き教室
Chi-chan’s Drawing School
Vol.1
(沼津市内浦)
「なんでも自由に描いていいよー」
と言われると、なんだかどうしたらいいの分からなくなっちゃう。
わたしたちは、普段あまりにも色んな物事の準備が行き届いていることに慣れすぎていて、大人も子供も「自由にどうぞ」と言われると、かえって戸惑ってしまうのかもしれません。
沼津市内浦にあるお絵描き教室。
ご近所に住んでいる3歳から小学6年生くらいまでの子供たちが、学校が終わったあとに通っています。
先生は、ちーちゃん。
この家で生まれて、一時は東京に行っていたこともあったけれど、25歳から36年間、ずっとこの場所で子供たちに絵を教えています。
今日のテーマはさざえ。
ちーちゃんがアルバイトに行っている旅館からもらってきたもの。
最初に下地として白い色を塗っていきます。
それから思い思いの色でペイントを。
友達と一緒にお話しながらも
それぞれの創造力を使って、自由にペイントしていく時間。
いつも、テーブルの隣に設置されているシャボン玉セット。
遊びたくなったら、いつでも遊んでいい。
しなきゃいけないことも、しちゃいけないこともないから。
自由にやりたいことをする時間。
−どうしてこのお絵描き教室をひらいたのですか?
東京で4年間、絵の勉強をしてから、ここに帰ってきたときに、ちょうどテレビゲームが流行り出した時で、子供たちがみんなゲームばかりをしている光景をみたんです。その姿がとても異常に思えて。
わたしが子供だったころは、ひとつ石があったらその石から遊びが始まりました。でも、今はその発想がなかなか生まれてこない。
だから、なんとかしたいと思ったんです。
絵を描いて夢中になること。
何かを見て描いてもいいし、想像して描いてもいい。心が豊かになれば、それでいいと思う。
ここではとにかく「自由」にさせたい。
絵を描かなくたっていい。宿題をしてもいいし、シャボン玉で遊んでもいい。
とにかく、子供たち自身がやりたいと思うことをやることを大切にしています。
始終、子供たちの笑い声が耐えない空間。
こんな素敵な場所をつくる事に至った背景には、ちーちゃん自身のある体験がありました。
続きは次回。