やっぱり、この日は特別だから。
大瀬まつりの一日
桜のニュースが徐々に落ち着いて、「ああ、春が来たなあ」とみんなが受け入れる頃。
ヌマヅノミナミでは、毎年、この時期になると海の近くで人々がソワソワとしてきます。
年に一度の「大瀬まつり」。
海と共に生活があるこの地域の人たちにとって、神様をもっとも近くに感じる日。
朝6:30、大瀬まつり当日。
地域の人たちが、続々と集会所に集まって化粧をしていました。
よーく見ると、みんな男性 笑。
大瀬神社の御祭神は男性であることから、船に乗る漁師さんが女装して神様にお参りするという、昔からのユーモアたっぷりの戦略です。
男の子だって、自分でお化粧 笑。
戸惑いながらも、みんななんだかとても楽しそう。
女の子たちも、決めポーズ。
みんな、とても似合っています。
朝早くから、こんなにたくさんの地域の皆さんが集まっていました。
いよいよ、メンバー全員が乗船。
勇み踊りの披露です。
新型コロナウイルスの影響で、実はみんな久々の勇み踊り。
初めて踊る子供たちも多いなか、みんなの息はぴったりでした。
勇み踊りの披露が終わると、船は大瀬神社に向けて出港します。
船上では、神様に捧げる御神酒を。
この日は雲ひとつない晴天に恵まれて、真っ青な富士山が見守ってくれていました。
こんな方の姿も 笑。
この日は、とにかくみんな始終楽しそう。
大瀬神社に到着。
色鮮やかな御一行が、鳥居をくぐります。
今年一年の大漁祈願と、海上安全の願いを込めて、神様に祈りを捧げます。
この美しい女性たちの魅力に魅かれて、きっと神様も願いを叶えてくれるはず。
今年の神事では、特別に献花、献茶、そして唄の奉納がありました。
能楽師 大倉流大鼓方:大倉慶乃助(おおくら けいのすけ)
十五世大倉流小鼓方宗家大倉長十郎の孫、大鼓方大倉正之助長男。故大倉流大鼓方山本孝に師事。カンボジアのバイヨン寺院遺跡の特設舞台、ニューヨーク、グッゲンハイム美術館等、海外公演多数参加。近年、華道家辻雄貴とともに、「シャクジ能」を企画するなど能楽やいけばなの持つ本質を模索し、現代における芸能のかたちを追求している。
華道家:辻雄貴(つじ ゆうき)
辻雄貴空間研究所代主宰 / 徳川慶喜公屋敷後浮月楼 芸術顧問
建築という土台を持ちながら追求する「いけばな」は、既存の枠組みを超えて、建築デザイン、舞台芸術、彫刻、プロダクトデザインなど、独自の空間芸術として演出される。2016年、ニューヨーク・カーネギーホール主宰公演にていけばなを披露し、カーネギーホール史上初の華道家となる。
茶人:井関脩智(いせき のぶとし)
星岡茶寮主宰
昭和55年より星岡日本料理講習会に従事し、池坊お茶の水学院にて茶道、華道を学ぶ。卒業後、池坊お茶の水学院日本料理科講師となる。他に、三越文化センター裏千家茶道講師、青山塾舎茶花講師、日本橋高島屋セミナー茶道講師を務める。現在、「星岡」主宰。京都藝術大学東京学舎講師。NHK大河ドラマ茶道・香・料理等監修。
この素晴らしい文化がいつまでも続いていきますように。
*SPECIAL THANKS*
「いつまでもこの素晴らしい文化がつながっていきますように」との思いで、循環ワークス(NUPURI FILMS)さんが制作された「大瀬まつり」の動画を今回特別にシェアしてくださいました。大瀬まつりの歴史や人々の思いが伝わる素晴らしい内容です。ぜひご覧ください。
produced by 循環ワークス(NUPURI FILMS)